まいごのキラとリスのチップ | Gemini Storybook

Gemini Storybook Story Details

Age Group
Language
Genre

Gemini Storybook Story Pages

1

まいごのキラとリスのチップ – Page 1

"しずかな森の大きな木に、チップという名前のりすが住んでいました。チップは毎日、おいしい木の実を探していましたが、ちょっぴり退屈していました。「なにか、わくわくするようなこと、起きないかなあ」"
2

まいごのキラとリスのチップ – Page 2

"ある日の夜のことです。チップがうとうとしかけていると、空の向こうから、きらーんと光るものがすごい速さで飛んできて、森の奥へと落ちていきました。「わっ!なんだろう?」チップはびっくりして飛び起きました。"
3

まいごのキラとリスのチップ – Page 3

"光が落ちた場所へ行ってみると、地面が丸くへこんでいて、その真ん中に、今まで見たこともないような、全身がほのかに光る子どもが座っていました。「きみは、だれ?」チップがおそるおそる声をかけると、その子は顔を上げました。"
4

まいごのキラとリスのチップ – Page 4

"「わたしはキラ。お空の星から来たの。でも、帰り道がわからなくなっちゃった…」キラはそう言うと、ぽろぽろと光る涙をこぼしました。"
5

まいごのキラとリスのチップ – Page 5

"チップはキラを元気づけようと、森の中を案内してまわりました。「見て、葉っぱの上の朝露だよ。キラキラして、きみみたいにきれいだ」キラは少しだけ顔を上げて、朝露の輝きをじっと見つめました。"
6

まいごのキラとリスのチップ – Page 6

"その夜、今度はキラがチップを驚かせました。キラがふわりと手を振ると、手のひらから小さな光のかけらがたくさんあふれ出て、夜の森を明るく照らしたのです。「わあ、きれいだなあ!」チップは目をかがやかせました。"
7

まいごのキラとリスのチップ – Page 7

"それからというもの、チップとキラはすっかり仲良しになりました。一緒に木に登ったり、追いかけっこをしたり、毎日が楽しくて、二人の笑い声が森に響きました。"
8

まいごのキラとリスのチップ – Page 8

"ところがある晩、キラの体が今までで一番強く、まぶしく光り始めました。「あ…おむかえが来たみたい」キラの体が、ゆっくりと空へ浮かんでいきます。"
9

まいごのキラとリスのチップ – Page 9

"「チップ、ありがとう。きみと会えて、とっても楽しかったよ」「キラこそ!元気でね!」二人は離れるのがさみしかったけれど、笑顔で大きく手を振りました。"
10

まいごのキラとリスのチップ – Page 10

"キラがいなくなって森はまた静かになりました。でも、時々、森のどこかでキラが残していった光のかけらが、きらりと輝くことがあります。そのたびにチップは、空を見上げて、大好きなお友達のことを思い出すのでした。"