そらそら村へようこそ! daily life story for 7-12 years children in Japanese featuring warm themes

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そらそら村へようこそ!

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"『そらそら村』の村長、旅野そらちゃんは、なんと9歳の女の子!今日も朝早くから、ハイテクな機材に囲まれた自分のお部屋でYouTubeの配信中。「おっはそらー! 全世界のそんみんのお兄ちゃん、お姉ちゃん! 今日のむずかしいニュースも、そらがわかりやすーく解説しゅるらよ!」"
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"その頃、村の『集会所』では、朝の山菜採りを終えた村民たちが、大きなスクリーンに映るそらちゃんの配信を見ていました。「さすが、そら村長!」「今日もかわいいらよ!」。みんなニコニコ笑顔です。"
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"その日の午後、村の『入口』に、一人の男の子が立っていました。名前はケンタくん。今日から『そらそら村』の新しい村民になるのです。でも、高い山に囲まれた静かな村を前にして、ケンタくんはちょっぴり不安そうな顔をしています。"
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"「おつそらーらよ!」配信を終えたそらちゃんの元に、『新しい村民が入口に到着』というメッセージが届きました。「あたらしいお兄ちゃん! いそいでむかえにいくらよ!」そらちゃんは椅子から飛び降りると、一目散に駆け出しました。"
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"「はじめまして! わたしが村長の旅野そららよ! ようこそ、そらそら村へ!」息を切らしながらも、そらちゃんはケンタくんの前に立つと、にっこり笑って手を差し出しました。自分よりずっと小さな女の子が村長だと知って、ケンタくんは目を丸くしました。"
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"「さあ、わたしが村をあんないしてあげるらよ!」そらちゃんはケンタくんの手を引いて歩き出しました。「ここは『草原』。村の特産品『自然に生えてるクサ』は、ここで採れるんだよ!都会で高く売れる、大事な収入源らよ!」"
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"次にそらちゃんが案内したのは、蔦に覆われた秘密の扉でした。「ここは『地下教育施設』らよ。ここで、わたしたちは平和な暮らしを守るために、世界のことぜんぶ勉強しゅるの。」その目は、元戦場カメラマンだった頃を思い出させる、真剣な光を宿していました。"
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"ケンタくんは、その光景に息をのみました。地下の部屋は、壁一面の本棚、世界中の地図、そして不思議な通信機でいっぱいでした。ここはただの村じゃないんだ…ケンタくんの不安は、大きな期待へと変わっていきました。"
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"「さいごはここ、『スナック旅野』らよ!」そこは、小さなカウンターだけの、居心地のよさそうなお店でした。「ここじゃ、わたしがマスターらよ! 特製のクサジュース、のんでみて!」そらちゃんは、緑色のジュースをケンタくんに手渡しました。"
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"「こんのそらー! どう? ここが、きみの新しいおうち、『そらそら村』らよ。」夕日に照らされた村は、キラキラと輝いていました。「すごい…きれいだ…」ケンタくんは、心の底から言いました。「ありがとう、そらちゃん!」「どういたしましてらよ! これで、あたらしい家族がまた一人増えたらね!」そらちゃんは、ニッと笑って親指を立てました。"