"アレンデールは、うつくしい海に かこまれた へいわな王国。港では、ハンス王子とアナが、みんなと なかよく お話していました。「見て、大きな船がやってくるよ！」だれかが さけびました。"
"ところが、その船には ドクロのマークの旗が かかっていました。おそろしい海賊船です！「みんな、早くかくれるんだ！」ハンス王子は、みんなを守るように 両手を広げました。"
"海賊たちは、あっというまに 港へやってくると、アナを つかまえてしまいました。「いや！助けて、ハンス王子！」アナの声が、遠ざかっていきます。"
"「アナを、そしてアレンデールを、ぼくが守る！」ハンス王子は、自分の船に とびのると、たった一人で 海賊船を追いかけました。"
"嵐の海を こえ、ハンス王子は ついに海賊船に追いつきました。「アナをすぐに かえすんだ！」ハンス王子の ゆうかんな声が、海に ひびきわたります。"
"海賊の船長は、ニヤリと笑いました。「このお姫様がほしければ、力ずくで うばってみろ！」ハンス王子は、こわがるどころか、まっすぐ船長を にらみつけました。"
"ハンス王子は、たたかうふりをしながら、するどい剣で マストのロープを スパッと切りました。大きな帆が、おどろく海賊たちの上に バサリと落ちてきます！"
"「今のうちだ！」海賊たちが あわてているすきに、ハンス王子はアナの手をとり、自分の船へと とびうつりました。「ハンス王子、信じてたわ！」アナは、にっこり笑いました。"
"二人がアレンデールにもどると、港は「わーっ！」という大きな歓声につつまれました。「ハンス王子、ありがとう！」「アレンデールの英雄だ！」みんなが、二人をむかえてくれました。"
"ハンス王子の ゆうきと知恵のおかげで、アレンデールに へいわが もどりました。王子とアナは、これからもずっと、この美しい国を 見守っていくことでしょう。"
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